【副業の時給単価の上げ方】1日2時間の稼働で月収30万円！？副業WEBデザイナーに単価アップの秘訣を聞いてみた

■ゲストのプロフィール
みさきさん（@misaki_Wdesign）
副業ながら月30万円を稼ぐWEBデザイナー兼コーダー。
本業はシステム開発SEで、大阪で活動している。

本業はシステムエンジニアをしていて、生活は夫と二人暮らしです。勤務時間的には、平日は9時から夕方までが本業の時間なので、副業は平日の朝と夜だったりとか、休日に作業を進めています。

旦那も副業をしてるので、夜は一緒に「副業タイム」っていう感じですね（笑）

動画編集をしてます。

今は飲料メーカー向けの基幹システムを開発するエンジニアをしています。メーカーさんの会社員の方が実際に業務で使われるような画面だったりとかを作ってます。基本的にはフルリモートで、フレックスで働けているので、わりと自由で柔軟な働き方ができているかなと思います。

今の部署に配属されて、フルリモートワークだったり定時上がりっていうのが結構固定化されていて、17時半には仕事が終わると、けっこう「暇だな〜」って思うことが多くて。ただボケーっとしてYouTube見たりNetflix見たりしているのが、すごいもったいないなと思ったのがきっかけです。

どうせなら、有意義に何か自分のためになることがしたいなと思って、副業を探し始めたっていうのはあります。今の本業の働き方には、テレワークができたりとか、安定した給料が得られるところとか、結構満足してるんですけど、会社員っていう枠は超えないので、給与の限界が決まってくるなとも思っていて。
月に100万稼げるって、役職つかないと無理、すごい偉い人じゃないと無理だなってやっぱり思うので。そう考えると、会社員プラス副業で一定の稼ぎがあると、生活も豊かになるし、いいかなって思ったのが大きいですね。

はい、そうですね。ほんとにたまたまWEBデザインに興味を持って、本格的にやってみようかなって思ったのが、WEBデザインを副業として始めたきっかけですね。

無料のスクールが1ヶ月の固定期間があったので、その期間内にカリキュラムを終わらせて、自分で作ったバナーを添削してもらう課題もありました。基本的には平日の夜に、コツコツ1〜2時間ずつやりながら進めてるような感じでした。

Photoshopでのバナー制作までが無料だったので、そのまま引き続き、有料でLPだったりサイトを学ぶこともできたんですけど、会社の「教育費」みたいな制度を使って入れるスクールっていうのが別であって。「無料で行けるなら、どうせならそっちに行こう」と思って、そっちに移動して、デザインの基礎から静的なコーディングまでを、まるっと習うような感じでした。

そうですね。社内で提携しているスクールが何校かあって、その中にたまたまWEBデザインのスクールが入っていたんです。私はデザインがやりたかったので、デザインコースを受講しました。

そのあとは、ちょうど同じぐらいの時期にノンデザの募集もあったので、モニターとして参加したりしてました。学習期間としてはそんな感じですね。

クラウドソーシングで、エステサロン開店のオープンバナーみたいな制作が初案件でした。無料スクールでバナーの作り方が一旦分かったので、「Photoshopなら使えるな」という状態で、「せっかくなら実務をやってみたいな〜」と思って挑戦しました。

別にスクールから促されたわけではないんですけど、自分でクラウドソーシングを探して、バナーかサムネイルなどのコーディングを伴わない制作物をひたすら応募してました。その中でたまたま、この案件に目を留めてもらって、実務デビューできたって感じです。

カリキュラム内で自主制作みたいな感じで、お題を与えられて作るのもあったんですけど、作り終えると次自分で考えなきゃテーマがないので。。。
自分でお題を考えるぐらいなら、案件のお題の方がいいなと思って。考える手間も省けるし、もしかしたらお金ももらえるかもしれない。そのくらいの感じで応募していました。

コンペも応募してましたね。

そうですね！結構作ったと思いますね。

解像度がやっぱり違うなって思います！

月収10万を安定して稼げるようになれたらいいなって思ってました。

勉強を始めて、多分8ヶ月ぐらいです。ありがたいことに。

そうですね。WEBサイトだったり、LPのご依頼も来てました。

基本的には業務委託のお仕事が多くなってきていて、たまに単発の案件をいただいて、それも並行しながらやることが多いですね。先月は稼働があまり取れなかったので月60時間ぐらいの稼働だったんですけど、売上としては30万円くらいでした。

内訳は、業務委託で毎月いただいてるのが10万円ぐらいで、その月はプラスで納品が重なっていて、WEBサイトとロゴの一式でだいたい20万円くらいでした。

業務委託は、その会社さんでアプリを開発されていて、そのアプリのサービスサイトが今もあるので、そのブログの運用だったりとか、そのサイトを今リニューアルしようとしていて、そのデザインだったりコーディングっていうのをメインでやってます。

ポートフォリオからお問い合わせをいただいて、初めましてのお客様だったんですけど、その方が会社をいくつかやられていて、新しく今年1社立ち上げられたということで、「名刺代わりのコーポレートサイトを作りたい」というご依頼でした。ロゴも一緒に作らせていただきました。

あんまり大それたことはしていないんですけれども、心がけてるのは「無駄な時間を1秒も作りたくない」ってゆうのは思っていて、判断だったりとか、何かを選ぶ作業だったりとかを、なるべく早くするよう習慣づけるようにしています。普段、デザイン業務に限らずですけど、「日々選択すること」ってすごく多いって一般的に言われてると思うんですけど、それを意識的に早くできたら、短時間で物事が進むのかなって思ってます。

毎日毎日をタイムスケジュールのように過ごすことを気をつけていて、「夕方になった。さて副業をやろうか、明日のご飯の準備をしようか、YouTube見ようか」って、そのタイミングで悩み始めると、やっぱりYouTubeを見ちゃうんですよね（笑）

なので、前日に寝る前にスケジュールを立てておいて、「この時間はこれをする」「この時間はその次の作業をする」みたいな感じで、先に決めてしまうことを大事にしています。

そうです。「どのタイミングで風呂に入ったら、これぐらいに上がれて、1日何時間作業できる」とか。もちろん、スケジュールされるのが合わない人もいると思うんですけど、私はどっちかというと、予定通りにこなす方が後から達成感もあるし、迷いもなくていいかなって思っていて。自分のやり方を確立してやってるような感じです。

今日のタスクっていうのを、朝だったり前日の夜に書き出すようにしてます。元々副業だし、案件もそんなに抱えてないので、やることって結構明確なんですよね。書き出してみると、次の日に迷わなくて済むなって思ってます。

確かに言われてみると、去年より稼働はむしろ減ってるんですよね。去年は月100時間とかやってたと思います。単価アップしたのもそうですし、請ける案件が変わってきたのも大きいです。

単価アップもそうですし、受ける案件が変わってきたのも両方ありますね。
単価については私から「上げてください」と交渉するっていうよりは、お客様側が「単価を見直そう」と思ってくださるのを待ってる感じなんですけど、そのためには「手放してはいけない存在」にならなきゃいけないのかなって思っていて、お客様が「これやってね」「あれやってね」って言ってることだけを、そのままやるんじゃなくて、「なんでこの作業をやるのか」とか、例えば「いつ使われる資料なのか」「どういう世代の方が使うのか」「会議なのかイベントなのか」っていうのを考えて、部数だったりサイズを自分で考えて、聞くまでもなく提案して用意する、みたいな。
そういうことができるようになってくると、お声掛けをいただくことが多くなったかなって思います。

そうですね。エンド案件については、ポートフォリオにも料金表を載せていて、基本的にはそちらに沿って料金をご提示してるような感じです。

岡本さんのXセミナーに参加したのがきっかけなんですけど、そのセミナーを聞くだけで終わりでもよかったんですけど。でもノンデザに入ろうって思ったのは、「WEB制作の流れをきちんと体系的に知れるのかな」と思ったからです。別のスクールでデザインやコーディングの流れは分かったんですけど、その前の工程だったりとか、「お客様と何をやらなきゃいけないのか」「デザインを作る前に何を作らなきゃいけないのか」みたいなところが分かってなくて。バリバリやられてる制作会社さんの流れを知れるって、なかなかないじゃないですか。

ですよね！

全部なんですけど（笑）、今もずっと活用してるっていう意味で一番は、Figmaのテンプレートかもしれないですね。副業なので時間が本当に足りないっていう感じなので、お客様に見せられる資料がテンプレートとして揃っているのは、特に元請けを始めてからは「ありがたさ」をめちゃくちゃ実感してます。エンド案件はフルで使わせてもらってます。

私どこかの動画でも喋ったんですけど、ノンデザの良いところって、「自分よりすごい人たちの日報だったり、悩んでいることだったり、『私はこうやって作業してます』っていうのが全部見えること」だなって思ってます。
他のスクールってやっぱり初学者向けのところが多くて、初学者の方の困った悩みは「私も同じことで悩んでる」っていうのはあるんですけど、先輩方のことを深く知れる場ってあんまりないなと。

金額的には今のままで十分満足しているので、稼働時間と金額は今のバランスで安定させつつ、技術面でもっとデザイン力を高めていきたいなっていうのが目標です。今まではデザインとコーディング、両方一貫してやってきていて、両方のスキルがあると両方の目線から見れるので、自分としてはすごくいいことだなって思ってたんですけど、副業で両方やっていると、だんだん時間がなくなってきてしまって。「フルタイムでデザインだけをやっているフリーランスさん」と比べると、クオリティに差が出てきてしまって、同じ土俵で戦っていけなくなってしまうのかな、っていう悩みもあって。なので、そこを埋められるように、デザイン力をもっと伸ばしていきたいなと思ってます。

同じクリエイターさんが見てらっしゃるのかなって思うんですけど、案件がなかなか獲得できないとか、モチベーションが続かなくて勉強時間が取れないとか、案件は取れたけど進め方が分からないとか…いろんな方がいると思います。
そう思うのはすごく自然なことというか、誰しも通る道なのかなって思っていて。でも、その悩みに対して誰かがアドバイスしてくれる環境って、意外とないなとも感じています。答えてくれる人って、スクールのメンターさんなのか、講師の方なのか、フリーランスの先輩なのか、いろいろ選択肢はあると思うんですけど、「自分にとって的確な道しるべになってくれる人」がいる環境ってすごく大事だと思っていて。ノンデザじゃなきゃダメっていうわけではもちろんないんですけど、私にとってはノンデザがすごく的確だったなって感じてます。